第一に魅力的なのは言葉の語彙についてです。
世界の話者数の多い言語から由来していて、それらをごた混ぜにしたものであること。 ヨーロッパに偏っていなくて、自然言語から全く離れているわけでもない。 例えばklama(来る)のlaは、中国語の「来」から来ているらしい。 これだけでも私はゾクゾクします。共通語の中立性の問題の一つの優れた解決策であると思う。 そして文法。 mi do prami (ミ ド プラーミ) (私 あなた 愛する) これで立派な文章になるということ。愛していたという過去についてなのか、現在についてなのか…などについては文脈で判断して良い。(過去や現在や未来だということを示したいなら、「以前は」…などと付け加える。) 上の例で言えば、「私」と「あなた」の語順は決まっています。 しかし「あなた」を先に持って行きたいなら、そのための言い方は用意されている。(se(セ)を添えるなどする。) 圧巻なのは、例えば、cukta (シュクタ)という一語で、「~は~についての~が書いた~に向けての本。」という意味が表せることです。 前置詞や助詞など要らず、単語を順番通りに並べていけばいいのですね。 シュクタ(cukta)だけでも「本だ。(目の前に本がある)。」という立派な文になる。 語順を変える時や省略する時に限っては、fa~(ファ)、fe~(フェ)、fi~(フィ)、fo~(フォ)などを添えます。(すると語順はいくらでも変えられます。) そして、自分の感情を短い語で簡単に表せるのも魅力的ではないだろうか。 ウィー(ui) 「嬉しい」 ワー(ua) 「発見」 ウェー(ue) 「驚き」 オイ(oi) 「不満」 ウィーナイ(uinai) 「悲しい」(ナイ(nai)をつければ反対の意味。)など。 顔文字のように文章に添えられるのです。 覚えるまでが大変でしょうけど。 それはロジバンの語彙全体に言えます。 発音に関しては、子音の発音が日本人の私には難しい。"r"と"l"、"dje"「ジェ」と"je"「ジュェ」、"s"「ス」と"c"「シュ」の区別などがある。しかしそれはエスペラントやイギリス語などにも言えます。 子音の種類が三つ、母音が三つ、音の高さ低さも強さも関係ない、みたいな言語があればいいな、とも思うのですが、そうなると単語の長さが長くなるだろうし、意味の判別も難しくなるでしょうね。 あと一つ挙げたいのは数字。pa, re, ci, vo, mu,(パ、レ、シ、ヴォ、ム)(一、二、三、四、五)、xa, ze, bi, so(ヒャ、ゼ、ピ、ソ)(六、七、八、九)というように、短く、区別がつきやすい。 エスペラントではses(六)とsep(七)が似ていることを考えると、これも長所でしょう。 「十」以上は十進法でpano(パノ)(一、ゼロ)…という風に表現します。
by OkawGhumpe
| 2010-02-04 23:32
| 書評以外の日本語
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