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言語の興亡 R.M.W.ディクソン/著 岩波書店

言語学の今

題名から連想する少数派言語の危機については後半に触れられるだけで、前半は、今まで言語学がしてきた「祖語」の想定に対しての批判です。しかしちょっと冗長な気がする。でも後半の、最近の言語学者は実地調査をしなくなったという現状報告は貴重だと思う。ところで、「中断期」という訳語がよく分かりませんでした。別に言語をしゃべるのを中断したわけではないでしょうから。原語は何だか知りませんが、急激な変化の起こる「断絶期」とでもした方がよくありませんか?(こんなところで言っても仕方ないですけど。)

(池田市立図書館書評)
by OkawGhumpe | 2010-01-14 04:16 | 図書館書評
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