ゴルギアス
「ゴルギアス」を何度も読み返します。この『世界の名著』中のものは訳が良くて、この宝物のような本をいつでも読めるところに置いてくれる図書館には大感謝です。できれば古代ギリシア語版も置いて欲しい…。「ゴルギアス」は、カリクレスとソクラテスの友情が感涙もので、議論の仕方のお手本のようにも思えます。ソクラテスの言うとおり、「知識」と「率直さ」と相手に対する「好意」が揃っている。私にとって本編は、自分がどこにいるのかを示す北斗七星のようなものです。ソクラテスの主張は、今の私には、体罰を正当化する論理と同じに見える。その人の頭の中にしかない「正しいこと」を相手に危害を加えながら押し付ける思想に似ているのだ。私も苦痛は嫌だし、あなたも嫌だろう、という思いやりを持つことを私は主張したい。カリクレスの主張にもそれが欠けている。そもそもこの時代には奴隷に対する思いやりが欠けています。
(池田市立図書館書評)
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大川純平ブログ
by OkawGhumpe
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