キケンな野良猫王国 ローリー・ハルツ・アンダーソン/作 金の星社

すごく良かった

考えさせられます。知らなかったことについて知識も得られた。一つだけ指摘したいことがある。「一か所に一種類の生物が増(ふ)えすぎると、食べものがたりなくなり、弱いものから死んでいく。だから、処分(しょぶん)するほうが人道的だとも言えるんだ」というブレンナのパパの意見(94頁)は間違っているように私には思えるのだが、登場人物の誰もこれに反論していない。「処分」に対しておためごかしの「人道的」という言葉を使ってはならない、と思う。処分されることが猫のためにもなる、だなんて、あなたは一体何様ですか?「私が考える良いこと」と自覚せずに相手のためだと錯覚する。「人道的」という言葉を使った途端に猫ではなく人間にも当てはまってしまう。これは非常に危険な論理だと思う。弱者が負けるのは当然だから処分するのが人道的、というのは人間の社会に対しては絶対に使ってはならない論理です。そういう殺す側の論理を使う人は弱者の立場に立っていません。

池田市立図書館書評

ローリー・ハルツ・アンダーソンさんが文、中井はるのさんが訳、藤丘ようこさんが画。



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by okawghumpe | 2010-09-23 00:36 | 図書館書評
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