日展

はじめに。結果的に長文です。

日展に行ってまいりました。
日本画のすごさに圧倒されました。
勉強になったというよりは、ぶん殴られた思いでした。
洋画の部門とは天と地ほども違います。全体的に素晴らしい。
その大きな絵が絵としての面白さを保ち、絵肌も目に心地良い。
遠くで見ても、近くで見ても、いい絵というのが理想だ、と常々私は思っているのですが、その理想にぴったり合っているのです。
新しい表現があって、いきいきとしている。
最先端を行く人は日本画に来ているのではないか、と思う。私が今まで日本画に馴染みがなかったせいでしょうか。

先に言ったように、日本画部門は全体的に素晴らしいのですが、中でも特に印象に残った画家名を挙げます。

五十嵐佳容さん。「大阪の虎 天王寺の豹 神戸の獅子」。
これには、ぶん殴られたというより、頭が粉々に砕け散ったように思いました。すごい。

吉村年代さん。「乳を吸う」大きくて良い絵です。
長谷部日出男さん。「道」。この大きさでなければならないと感じさせる大きい絵。日本画部門は全体的にそうなのですが、特にこの絵にはそう感じます。
中村徹さん。「カウンターのふたり」。異様です。
山下保子さん。「丘の上の家」。白が素晴らしい。
袴田規知代さん。「夏の昼下り」。見事さに涙が出ました。
田島奈須美さん。「猫、磊悟隴の夢」。素晴らしい。
手塚恒治さん。「旅立つ朝」。新しい表現を感じます。
津田直樹さん。「壁」。素晴らしい絵肌。
長谷川喜久さん。「韻」。緑の色の素晴らしさ。
野田夕希さん。「待ちあわせ」。涙を搾り出したくなるくらい素晴らしい。
米田実さん。「猩々」。すごい。涙が出ました。
諸星美喜さん。「ゆらり」。いい絵です。
石崎誠和さん。「服を脱ぐ」。なんと圧倒させる絵か。
佐藤秋子さん。「夏日」。涙が出ました。
能島浜江さん。「四又の百合」。さすがです。初対面だけど、さすが、と思ってしまう。
片山侑胤さん。「翠」(みどり)。すごくいい絵です。
鍵谷節子さん。「赫い葩」(あかいはな)。きれいです。
伊東正次さん。「洞杉図」すごい。わが師の石井先生に見せたい。
井口由紀子さん。「迷走」。いい絵です。
小熊香奈子さん。「あなたへの手紙」。面白い。
熱田守さん。「穏」。どっしり感が良い。
山田まほさん。「牡丹玄想」。すごい良い絵です。
佐藤陽子さん。「水に眠る」。色付けていくやり方の素晴らしさ。
細見香都子さん。「風薫る」。調和が取れている。
中園ゆう子さん。「時の雫」。時計のような小細工を使うと、得てして陳腐になりがちですが、そうならないのは、色が良いせいでしょう。
廣岡通正さん。「納西の人」。ただ見とれました。

工芸美術部門も良かった。
漆の美しさに涙が出ました。後藤健吉さんの「心象風景III」は漆の美しさをうまく出していると思う。
山本唯与志さんの染め物「染額『樹曼荼羅』09」も素晴らしいと言うしかない。

展示の仕方に一言。日本画は一階でして欲しい。二階でやっていることを知らないで、私は危うく帰るところでした。

最後に。美術館などめったに行かない私が行けたのは、ある方のご好意によるものでした。美術館がこんなにすごい所だとは思っていませんでした。言葉に尽くせないほどに感謝。
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by okawghumpe | 2010-03-22 00:03 | 書評以外の日本語
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